それはスイ中学入学直後の数学の授業。
問題を解く時間に、先生が席を回っていたのですが、スイの隣の席の女の子に
「えっ、もうこんなところ勉強しているの?すごいねえ」
と先生が声をかけていったという話をしてくれました。
女の子はどうやら中3の数学の問題をやっていたらしい・・・
スイはそれだけしか話してくれませんでしたが、心の中で驚愕したのだろうと思います。
”授業中に指示と違う問題やってるのに先生怒らないの?”
”てか、2年も先の勉強してるの?”
”てか、周りのやつら、「なんでそんなことしてるの」って騒がないの?”
スイがいた小学校は1学年20人、全校生徒120人の学校でした。
6年間同じメンバーで、中学受験ナニソレという地域で、校区に学習塾がない、家の勉強って宿題することだよねという雰囲気。同級生からは習っていないことを知っていただけで「なんで知ってるの?」と言われるのがイヤで、ガンとして先取りはしませんでしたし、知っている雑学でも授業で習っているか習ってないか気を付けて話をしていたとのこと。
(小学校自体は少人数なので先生の目が行き届いていて良い学校です)
ところが、中学入学早々、授業よりはるかに先の勉強をしているコがいて、しかも先生も周りのコ達も認めている・・・
「な~んだ、授業より先に進むのもアリなんだ」
スイにとっては目からウロコだったに違いありません。
先取りなんて、遠い世界のすごい子だけのことだと思っていたのに、田舎中学の隣の席にいて、周りも「そんなヤツもいるよな」ぐらいに認めている。
以後のスイは数学の先取り(学校のワークをどんどん進める)、英検の勉強などの私の提案に前向きになりました。
ありがとう、隣の席の女の子!
(のちに聞いたところでは、田舎町中心部の小学校の子で公文生だったとのこと)
1学年20人の小学校という井戸から、1学年150人の中学校という井戸に移動したスイ。
150人の井戸でも広かったです。
このエピソードが書きたくてブログやろうと思ったので、UPできてよかったです。